新登場!!【楽天SCHD】について解説!!

投資
  • 米国の人気高配当ETF【SCHD】の投資信託が楽天証券から登場
  • 9/27から運用開始
  • そもそもSCHDとはどんな商品
  • 日本で人気の米国高配当ETF【VYM】との違いは?
  • 【楽天SCHD】を定期積立するのはありなのか?

などを詳しく解説いたします。

だいせん

とあるジャンルで業界最大手の建設業経理部に勤めています。
経理の仕事の魅力や、会計にまつわる資格について情報発信しています。
最近は経理の知識を生かして投資も始めました!
★保有資格
・日商簿記検定1級
・建設業経理士1級
・宅地建物取引士 など

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SCHDとは

 シュワブ米国配当株ETF(SCHD)は、ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックスに連動する成果を目指すETFです。ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックスは、長期間にわたって安定した配当を出す米国企業100社で構成される指数です。

 米国高配当ETFといえば、VYM、HDV、SPYDなどが有名ですが、本場アメリカではそれらをしのぐ人気がある高配当ETFが今回ご紹介するSCHDになります。

 SCHDの資産総額は約600億ドルに達していて、これは同様に高配当ETFであるVYMの資産総額580億ドルをやや上回る規模で、総資産の面から見てもSCHDはかなり人気のある高配当ETFであるとわかります。

SCHDの銘柄の選定方法

SCHDは以下の条件でスクリーニングされています。

  • 1)最低10年間の連続配当
  • 2)浮動株調整後の時価総額が5億ドル以上
  • 3)過去3カ月の日次取引量が最低200万ドル
  • 1)から3)に当てはまる銘柄を、配当利回り上位50%に絞ります。

続いて、先ほどの条件に当てはまった銘柄を、以下の4つの項目でランク付けします。

  • 1)フリーキャッシュフロー・総負債比率
  • 2)ROE(株主資本利益率)
  • 3)配当利回り
  • 4)過去5年間の配当成長率

 要するに、財務が健全、稼ぐ力がある、配当利回りが高い、過去5年の増配率が高いの4項目を重視してランク付けを行います。このランキングをもとに上位100銘柄を選定することとなります。また中身の銘柄については、四半期ごとに銘柄入れ替えが行われます。

だいせん
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SCHDをまとめると、配当利回りはもちろん、銘柄の規模、財務の健全性、競争力、増配率などを重視するファンドということですね!

SCHDのパフォーマンス

引用:google finance

上から、SCHD・VYM・HDV・SPYDの順番です。

SCHDの過去5年間のパフォーマンスは非常に堅調で、VYM等の他の高配当ETFと比較しても優れた実績を示しています。切り取る期間によって、見え方は大きく変わってしまいますが、VYMやHDVよりも高いパフォーマンスを出しています。

トータルリターン

 年平均リターンは約10%以上となっています。同じ高配当ETFカテゴリーの中でトップクラスのパフォーマンスになります。インデックス投資の代表格であるS&P 500インデックスに匹敵する、もしくはそれを上回るリターンを記録しています。

増配率

 SCHDは安定した配当成長を維持しています。2011年の運用開始以降、すべての年てプラスになっています。一貫して増配を続けており、配当の安定性と成長性を両立している商品となります。

配当利回り

 SCHDの配当利回りは競合ETFと比較して魅力的な水準を維持しています。平均配当利回りは約3.5%前後で推移しいます。VYM(約3%)などの他の高配当ETFを上回る配当利回りを実現しています。

SCHDの特徴

高配当重視

 高配当株に重点を置いているため、安定した配当利回りが期待できるだけでなく、年々増配していることも魅力のひとつです。

安定した成長

 過去数年間のパフォーマンスを見ても、市場の変動に対して比較的安定した成長を続けており、安心感があります。

総合リターンの魅力

 配当だけでなく、株価の上昇も含めたトータルリターンが魅力的で、配当狙いの投資家だけでなく、長期的な資産形成を考える方にも選ばれています。

楽天・高配当株式・米国ファンド 四半期決算型(通称:楽天SCHD)とは

 ここからは今回新たに誕生する【楽天・高配当株式・米国ファンド 四半期決算型】(通称:楽天SCHD)について解説します。楽天SCHDは米国のETFであるSCHDに投資をすることで、配当金の確保や株価の値上がり益の獲得を目指すものになります。つまり楽天SCHDの購入を通じて米国ETFのSCHDに投資を行うことになります。

分配金

毎年2月・5月・8月・11月に決算があり、四半期ごとに分配をおこないます。

信託報酬

 ファンドにかかる信託報酬は、年0.132%(税抜0.12%)これにSCHDの経費率0.06%が上乗せされ、実質信託報酬は0.192%です。これに隠れコストがかかり、経費率となります。隠れコストは、投資信託の売れ行きに左右される傾向があり、売れ行きが好調なら低くなります。

SCHDとVYMの違い

ここでは、米国高配当投資として日本でも有名な【VYM】との違いについて解説していきます。

SCHD

 構成銘柄は約100銘柄と【VYM】に比べて少数の銘柄で構成されています。より厳選された銘柄に集中投資しています。

上位5銘柄は下記の通りです。

  • ロッキードマーチン 4.61%
  • アッヴィ      4.42%
  • ホームデポ     4.28%
  • ブラックロック   4.23%
  • コカ・コーラ    4.20%

となっております。

上位のセクターは下記の通りとなります。

  • 金融    18.3% 
  • ヘルスケア 16.2% 
  • 生活必需品 14.2% 
  • 資本財   13.3% 
  • エネルギー 12.4%

直近配当利回り  3.95%

5年トータルリターン 12.03%

引用:Bloomberg

VYM

 構成銘柄は約400銘柄と多数の銘柄に投資をしています。【SCHD】に比べて幅広い分散投資をすることができます。

上位5銘柄は下記の通りです。

  • ブロードコム        4.23%
  • JPモルガン         3.54%
  • エクソンモービル      3.09%
  • ジョンソンエンドジョンソン 2.21%
  • プロクターアンドギャンブル 2.20%

となっております。

上位のセクターは下記の通りとなります。

  • 金融    20.4% 
  • 資本財   12.7% 
  • ヘルスケア 12.0% 
  • 生活必需品 11.4% 
  • エネルギー 11.0%

直近配当利回り  3.25%

5年トータルリターン 10.49%

引用:Bloomberg

だいせん
だいせん

上位5銘柄は異なるものの、上位のセクターは同じような構成内容になっています。

配当利回りや直近5年のトータルリターンを比較すると、VYMに比べてSCHDが優れている事がわかりますね!!

楽天SCHDの定期積立購入はありなのか?

 今回、運用開始される楽天SCHDはNISA成長投資枠にて積立購入することが可能です。果たして、楽天SCHDの積立購入を行うことはありなのか検討してみたいと思います。

高配当株投資の前提

少数銘柄への集中投資はしない

 高配当株投資を行う際の原則として、少数銘柄へ集中投資は控えるべきです。

 高配当株の中には3年で株価が2倍になったり、5年で配当金が3倍になったりする銘柄があります。投資対象を少数に絞って集中投資していれば、こういう銘柄を当てるラッキーと巡り合うことができます。でもこれはハイリスク・ハイリターンです。はずれを引いてしまった際は目を当てられません。そのため安定的な配当金収入を受け取るためには、分散投資を行いリスクを分散する必要があります。

高配当株投資の毎月定額積立について

 高配当株投資をおこなうにあたって購入するタイミングは非常に大切です。基本的には長期で安定した成績を残すであろう企業の株を割安のタイミングで購入することを繰り返すことで、長期的に利益を得ていく手段です。そのため、購入するタイミングで企業の情報を分析し、かつ株価が割安のタイミングで購入することが必要です。これを間違えてしまうと、損失を被ったり、最悪の場合は企業が倒産してしまう可能性があります。

楽天SCHDの場合はどうか?

楽天SCHDの投資分散について

 SCHDについては約100銘柄に分散投資されています。また、四半期に一度銘柄の見直しが行われ、成績が悪くなった銘柄は除外されることになります。そのため、特定銘柄が暴落した際も分散投資の効果によりリスクが低く抑えられるでしょう。

楽天SCHDの定期積立投資について

 SCHDはファンドが毎回企業の分析を行い、構成銘柄や保有比率の調整が行われます。調子の悪い企業については自動的に除外されます。そのため毎月定期的に購入を続けていても、企業が倒産して株券の価値が0になってしまうような事態は避けることができるでしょう。構成銘柄が常に調子のよい企業になるため、安定的な株価の成長と配当金収入を得ることができるでしょう。

結論

 楽天SCHDについては、定期積立に比較的向いている商品だと思います。特に楽天証券ユーザーにとっては、高配当投資信託は今まで商品がありませんでしたので、手軽に高配当投資を始めたいと考えている方にとっては、非常に心強いファンドとなることでしょう。

まとめ

  • SCHDはダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックスに連動する成果を目指すETF
  • SCHDは財務が健全、稼ぐ力がある、配当利回りが高い、過去5年の増配率が高いの4項目を重視して投資先を選定している
  • 直近配当利回り  3.95%   
  • 5年トータルリターン 12.03%
  • 楽天証券ユーザーで高配当投資、自分年金作りをしたい人にとっては待望の商品

 今回、運用開始される楽天SCHDは非常に魅力的な商品であることに間違いないでしょう。特に楽天証券ユーザーにとっては待ちに待った米国高配当投資信託となるでしょう。

 ただし、配当金を再投資することが前提の方にとっては、このような配当金を受け取る商品ではなく、配当金が再投資される投資信託を選んだほうが効率的なのでご注意ください。たとえ税金がかからないNISA枠であったとしても、再投資することで、NISAの枠を埋めてしまうことになってしまいます。

配当金を使い人や自分年金づくりをする方にとって非常に相性がよいので、購入してみるのはいかがでしょうか?

だいせん
だいせん

だいせんも運用開始日から積み立てを開始してみようと検討しています!!

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