高配当株式投資の始め方:安定した収入源を築くために

投資

 高配当株式投資は、長期的に安定した収入源を築くための魅力的な方法です。この記事では、高配当株式投資の基本的な概念から、実際に投資を始めるためのステップまでを分かりやすく解説します。

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・日商簿記検定1級
・建設業経理士1級
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高配当株式とは?

高配当株式の定義

 世の中にはいろいろな投資手段があります。その中でも 高配当株式とは、株価に対して比較的高い配当を支払う企業の株式を指します。高配当株式投資の目的は、株価の上昇だけでなく、定期的な配当収入も得ることを目標としています。

利回りの概念

 高配当株式の魅力を理解するために重要なのが「配当利回り」です。配当利回りは、1株あたりの年間配当金を株価で割った値で表されます。例えば、株価が1,000円で年間配当金が50円の場合、配当利回りは5%です。

高配当株式のメリットとリスク

メリット

安定したキャッシュフロー

 高配当株式は、安定したキャッシュフローを提供し、長期的な投資家にとって有利です。新NISA開始に伴って多くの方始めているS&P500やオールカントリーへの投資は主に投資信託への投資です。投資信託の多くは株価そのものの値上がりを期待して投資するもになります。それに対して高配当株式投資は株価の上昇に加えて、配当金を受け取ることを目的にしています。

リタイアメントプランに適している

 定期的に収入が見込めるため、定年退職後の生活費を補う手段として、またFIRE(早期退職)を目指す際の助けとなります。

株価変動リスクの緩和

 配当収入があることで、株価の変動による影響をある程度緩和できます。また高配当株式は比較的株価の変動が少ないと言われています。株価下落の局面に直面した際にも比較的ダメージを少なくすることができると言われています。

リスク

減配リスク

 企業の業績が悪化すると、配当が減額されるリスクがあります。そのため投資先の選定には、対象企業の財務分析やその企業が置かれている市場分析などを行なった上で購入する必要があります。

成長性の欠如

 高配当株は成長企業に比べて株価の上昇余地が小さい場合があります。企業は毎年の利益を株主に配当をしたり、自社の事業に再投資をしたりします。主に成長中の企業・業界は自己の領域に再投資することが多く、比較的配当額少なくなる傾向にあります。一方、株主への配当が比較的大きい企業は成熟企業に多い傾向があります。一般的に成熟期の企業は将来爆発的な成長を期待できる企業は少ない傾向になります。そのため将来的な株価の成長が見込めないことがあります。

高配当株式の選び方

業種の選定

 高配当株式投資を行う際は、投資先の業種の選定が大切になります。その投資先がオフェンシブ(景気敏感株)なのか、ディフェンシブ(景気に敏感ではない)のかを判断することが大変重要です。オフェンシブ株は比較的に建設業・金融業・小売業のような業種に多く、逆にディフェンシブ株は情報通信業・医薬品・食料品のような業種に多い傾向があります。それぞれの業界の特徴とリスクを理解し、分散投資を心がけましょう。

財務状況の確認

 企業の財務状況をチェックし、配当を支払う能力が持続可能であるかを評価します。具体的には、過去10年ほどの 指標を確認します。なるべく右肩上がりに上昇している企業を選ぶのが良いでしょう。購入時には配当利回りが良かった企業でもその後の業績が悪化してしまうと減配される可能性があります。そこを見極める必要があります。

過去の配当履歴

 過去に安定した配当を続けてきた企業は、将来的にも配当を支払い続ける可能性が高いです。過去10年の配当の履歴や大きな経済ショックがあったとき(コロナショックやリーマンショックなど)に配当額がどうなっていたかを調べるのが良いでしょう。その企業の配当の出し方の傾向がわかると思います。

実際の投資ステップ

証券口座を開設する

 高配当株式に投資するためには、まず証券口座を開設する必要があります。各証券会社の手数料やサービスを比較し、自分に合った口座を選びましょう。

ポートフォリオを組む

 分散投資を基本に、複数の高配当株式を組み合わせてポートフォリオを構築します。理想としては50以上の銘柄に投資することが望ましいです。1つの銘柄に集中することは控えるべきです。どんなに多くても1銘柄の割合としては5%以下にすることを目標としましょう。また、業種についても分散する必要があります。三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行などに分散投資をしたつもりでも、同じ銀行株は同じような株価の変動を辿ることが多い傾向にありますのでそれでは意味がありません。1つの銘柄に集中投資するのではなく、かつ1つの業種に集中することなく、真の意味での分散投資が必要になります。

定期的にリバランスを行う

 市場環境の変化や企業の業績を踏まえ、定期的にポートフォリオを見直し、必要に応じてリバランスを行います。常に企業の業績や市場の状況は変動します。定期的に自身の保有株の割合を確認し、自身が心地よく感じるバランスを保つようにしましょう。

結論

 高配当株式投資は、長期的な安定収入を得たい投資家にとって非常に有効な手段です。しかし、リスクも伴うため、十分な調査と分散投資が求められます。自分に合った投資戦略を見つけ、資産形成に向けて一歩を踏み出しましょう。

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